繭(まゆ)のつぶやき

母から再び発せられた『ウチに帰る!』。外に連れ出し同じ家に戻ってきて『ただいま~!!』。 

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こんにちは、天乃 繭です。

 

今日は土曜日だったので、母はデイサービスはお休みです。

午前中、車で買い物に出かけ、午後は電気業者の人が来たり、私の姉が急きょ来たりしたので、母はいつもの休日のように一日中寝て過ごすことができず、ず~と起きている状態でした。

 

姉のことは、自分の娘であることがわかっているんだか、いないんだか。。。 😥 

あ、わかっているんだな、と思うようなこともあれば、全くわかっていないんだな、という感じになったり。

その瞬間瞬間で認識が変わってしまうんですね。

まるで、調子の悪くなったイヤホンみたいです。

はっきり聞こえているかと思ったら、その次の瞬間には音が途切れ途切れにしか聞こえなくってしまうような。

まわりの家族はもちろん大変なんですが、本人もきっと頭が混乱しているかもしれないですね。

自分でありながら、自分でないような。

自分のことでありながら、自分が理解できないような。。。

もしかしたら私の母はもうその段階は過ぎてしまったのかもしれませんが。。。

誰にも真実はわからないんですけどね。

 

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母はそんな感じではありましたが、私と姉の話を聞いていたり、自分も会話にちょっと加わったりして過ごしていました。

ところが、15時頃になると、突然ソワソワし出して席を立つと『そろそろ帰らなくちゃ!!』と。

でたっ!! 帰るコール!!

何でまた?

ここ1年ぐらい全然言わなくなってたのに!

 

姉が『ここが自分のウチよ』と言っても、ここは自分の家ではないと。

この『帰る!』が出てくると、人が変わってしまったような表情や態度になるので、ひどくなる前に急いでおやつにして気を換えることに。

今からおやつの準備をするから、と座ってもらいました。

また『帰る!』と言い出す前におやつの準備をしないと、と焦る気持ちと、準備に少しでも時間をかけて引き延ばして『帰る』の気持ちを忘れさせようという気持ちとで、何だかハラハラドキドキでした。

私がおやつの準備をしている間は、姉が母の話し相手をしてくれてます。

 

おやつの準備が整い、ゆっくりとゆっくり時間をかけて食べるようにしました。

母もおやつを食べている間は、『帰る!』の言葉は出てきません。

このまま忘れてくれますように!!

 

そう思ったのも束の間で、おやつを食べ終わってしばらくすると、母の気持ちがソワソワしているのが伝わってきます。

気付いてはいますが、敢えて気付かないふりです。

それでもしばらくすると、『じゃ、そろそろ帰りますから!』と。

ダメだ~、おやつを食べても忘れてなかった~!!  😥 

 

こっちがイライラしたり焦ったりするとそれが伝わって、『帰る!』に切迫感が出てきてしまうので、『落ち着け、落ち着いて』と自分に言い聞かせ、平然を装ってました。

一度『帰る!』と言い出すとどのようになってしまうかわからないので、今度は今のうちに急いで夕飯の支度です。

私が夕食の支度をする間も、姉が母の相手をしてくれてました。

色々と話かけ、気をそらせてくれてます。

私はその間に急いで夕飯の支度です。

ある程度準備が整い、母と姉の元に戻ると『さ、帰るわね。 私のコートはどこかしら? 持ってきたバッグはどこ?』と言いながら、またもやソワソワし出します。

 

これはもう、一旦外に連れ出さないと『帰る!』の気持ちは収まらないだろうと思い、姉が帰る時に母を連れて一緒に家を出ることにしました。

母にコートを着てもらい、いつもデイサービスに行くときに持って行くバッグを持たせ、姉を駅まで送ります。

そして姉と別れたあと、コンビニでちょっと買い物をして帰ってきました。

本当はコンビニで買い物をする用事などは全くなかったのですが、少しでも外にいる時間を作るためです。

あ~、無駄なお金を遣ってしまった~! 😥 

 

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もちろんのことながら、家を出発して、同じ家に戻ってきているのですが、帰ってきて玄関を入るなり『ただいま~!!』と言ってました。

姉を送ってコンビニに行って帰ってきただけなので、『同じ家に戻ってきただけじゃない!』なんて言われたらどうしようかと内心不安に思っていましたが、私の心配をよそに、すっかり自分のウチに帰ってきた気分になっているようです。

もちろん部屋の中だって、さっき出かける前とまったく同じ状況になっているんですけどね。

 

平日のデイイサービスから帰ってきたときのように、『さ、洋服を脱いで寝巻きに着替えて~』と言うと、『これね、わかったわ』と言っていつものように着替えてました。

あ~、ホントに良かった!!

その後は、いつものように夜ご飯を食べ、お布団を敷いて、今はこの記事を書いている私の横で、寝息をたたてスヤスヤと眠っています。

 

あの『帰る!』は、私にとってはホントに恐怖の言葉なんです。

一体何がどうなると『帰る!』と言い出すんでしょうかね?!

認知症の周辺症状『ウチに帰る!』、『ウチ』とはどこ?』でも書きましたが、『帰る!』は認知症の周辺症状の1つで、本人にとって居心地が悪かったりするとそのように言い出すそうなのですが、今日は何らいつもと変わらない時間を過ごしていたし、私がイライラして怒ったりしていて母に居心地の悪い思いをさせたわけでもないのに、何でそうなるのか不思議でたまりません。

 

母と一緒に姉を送りに外に出た時、冷たい風がピューピュー吹いていて、かなり寒く感じました。

そんな中を、母を連れ出してしまったので、風邪をひかないことだけを祈ります。

『帰る!』は、今日限りにしてもらいたいですね!

今日の母は、『帰る!』と言い出しても人が変わったような顔つきや態度になったりはしませんでしたが、とにかく私にとってはイヤなイヤな『帰る!』コールなんです。

今後二度と『帰る!』と言い出しませんように!!

 

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