こんにちは、天乃 繭です。
あなたが思う『老後』や『認知症』『デイサービス』とは、どんなイメージですか?
『社会から取り残されて孤立している感じ』
『認知症になったら何もわからなくなってしまう』
『先にあるのは苦しみだけ』
などなど、思い浮かぶのはマイナスのイメージばかりなんじゃないでしょうか。
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実際、私も母の介護をし始めた頃は、いったいこの先どうなっていくんだろう?! っていう不安でいっぱいでした。
そうそう、不安しかなかったですね。
あの当時からしばらく経った今、その不安は解消されたかというと。。。。
ん~、解消はされてはいないですね。
でも、介護初心者だった頃から比べれば、私も少し成長したのかな?!
色々なことを考えだすと不安が不安を呼んで、あっという間に不安が雪だるま形式に大きくなって、しまいには押し潰されてしまいそうになっちゃうので、敢えてあまり考えないようにしているんですけどね。
顔をひきつらせながら、不自然極まりない感じではありますが、『こういう時こそ楽観的でいこう!! 』なんて自分に言い聞かせながらコブシを握りしめて高々と上に突き上げる感じにしているんです。
そんな誰しもが抱く暗いイメージの『介護』や『認知症』『デイサービス』ですが、先日ホッコリするような、心が少し明るくなるようなミニコラムを読みました。
そのコラムを書いたのは85歳の男性。
ある時、転んで骨折をしてしまい入院することに。
病院のベッドでは、この先の生活を思い、ただただ不安で気分がふさがるばかり。
ようやく退院をすると、奥さんからデイサービスに通ってみてはどうかと提案されて。
デイサービスに通ったところで楽しくも何ともないと思っていたけれど、家にず~といたところですることもないので、通ってみることに。
デイサービスに行ってみると、自分と同年代の男の人や女の人が来所していて、スタッフの人達と共に笑い声が絶えない。
段々と心も身体もほぐれていき、自分もいつしかみんなと一緒に歌を歌ったり、同じ時代を生きてきた同年代の人達と話して共感し合ったり。。。
このデイサービスなら今後の自分の老いの生活設計を描くことができると思い、今では週4回通って心豊かな余生を送っている。
というものでした。
何だかちょっと心がホッコリしませんか?
このコラムを書いた男性の生き生きとした表情が目に浮かんでくるようです。
男の人はプライドが高いので、幼稚園みたいなことをするデイサービスになんて通えるかっ!! って言う人が大半のようです。
また、やっとデイサービスに通うようになっても、なかなかみんなと馴染めずにいることも多いんだとか。
母が通うデイサービスのスタッフの人がそう言ってました。
現に、デイサービスの見学に行った時も、男の人が一人ポツンと他の人達の輪に入らないで座ってました。
誰ともしゃべらず、さびしそうにしてました。
そんな状況が多く聞かれる中、このコラムを書いた男性は、デイサービスに通うことで余生を充実して心豊かに過ごしているとのこと。
『介護』『認知症』『デイサービス』などの言葉がもつ暗いイメージに、パ~って明るい光が射し込んできたみたいに感じられませんかぁ?
読んでいる私のほうも穏やかな温かな気持ちになれました。
老いも若きも関係なく、多くの人達がそのように感じてくれるといいな~、と思います。
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その一方で、今『介護セクハラ』が社会問題にもなっていますよね。
厚生労働省がこの『介護セクハラ』に関して調査を始めているそうです。
介護をする人による介護を受ける人へのセクハラは表に出やすく、すぐに問題ともなりますが、実際は、介護をする人が介護される人やその家族から受けるセクハラも多々あるようです、表になかなか出ないだけで。
何年か前にもありましたよね、老人介護施設でお年寄りを窓から投げ落として殺してしまった事件が。
あの事件のように、介護する側が起こした問題はすぐに取り上げられます。
(ま、この事件は『殺人』なので、大きな問題となって当然なんですが)
けれどその逆だった場合には、
『何をされても仕事柄仕方がない』
『自分さえ我慢すればいいのだから』
『相手はお年寄りだし病気なんだから』
ということで、そのことが公に出ることはごく稀だそうです。
デイサービスのように多くの人達が集まるところではたくさんの目があるので、あまりそういったことは起こらないようですが、特に、訪問介護、つまりは看護士などの方がお年寄りのいる家を訪問して行う介護で多いのだそうです。
触られる・暴力を振るわれるといったことは、『認知症』の場合には病気のなせること、と思うこともまだできますが、その家族から受けるセクハラもあると聞いて本当にビックリです!
自分の家族である親や妻や夫がお世話になっているのに、どうしてそういうことができるんでしょうかね?!
私にはその神経が信じられません!
決してあってはならないことですよね!!
度重なるセクハラをどうすることもできずに、介護職を辞めて一般企業に転職する若い女性も多くいるそうです。
介護の人手が足りない、足りない、と言っているのに、これでは益々もって足りなくなってしまいます。
これから超高齢化社会もやってくるんです。
将来、自分達もお世話になるときが来るかもしれないのです。
先に紹介したホッコリ記事を書いた男性のように、先行きに不安しかなかったお年寄りがデイサービスに通うことで余生を充実して過ごせるよになった人もいるんです。
介護をされる人も介護をする人もお互い気持ちよく過ごしていけるような世の中になるといいですよね。
私の母も、デイサービスに通うようになってもうすぐで2年になりますが、いまだに誰を見ても『初めまして』の状態だし、日中どのようなことをしたのかなんて何一つ覚えていませんが、それでも毎日を楽しく過ごしているようです。
本当にありがたいことです!!
コラムの男性や私の母のような人が一人でも増えますように!!
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