こんにちは、天乃 繭です。
母の定期受診にまたまた行ってきました~
1ヶ月、本当にあっという間です! 😯
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整形外科を受診した結果を、担当の先生に話してみたところ。。。
今年1月から続いている母の肩の痛みと腕が上がらなくなってしまったことについて、
- 整形外科を受診してレントゲンやMRI検査をしたこと
- その結果、腕が上がらないのは、肩が原因ではなく頸椎の神経の圧迫が原因
であったことを受診時に先生に報告しました。
『~腕が上がらない!~ 母の実例からみる高齢者にありがちな身体の不調あれこれ』でも書きましたが、母の身体に何か不調があって病院を受診しても、いつも
- 年齢的に仕方がない
- このまま様子を見るしかない
と言われるだけで、これといった治療をするわけでも、痛みや不調が少しでも軽減されるような方法をこちらが色々と聞かなければ積極的に教えてくれることもありません。
私はこんな対応をされる度にいつも違和感を覚えてました。
高齢だからもう治療しても仕方がないってこと?!
高齢だからもう見捨てられてしまっているの?!
って。
確かに高齢となれば色々なところに不調が出てくるのはわかりますが、もう少し患者やその家族に寄り添った対応をしてくれればいいのに!!
って思っちゃいます。
皆さんはそんな経験ありませんか?
なので、今回母の定期受診をした時に、その思いを担当の先生に言ってみたのです。
すると先生曰く、
例えば、脊柱管狭窄症や頸椎の神経の圧迫など、高齢によるものの場合、正直言って、もう元には戻らない。
なので、高齢者や認知症の場合には尚更、若い人のように治療や手術・リハビリをするのではなく、日常生活の中で如何に工夫をしてその不調・不便を減らしていくか、ということが大事。
治療や手術・リハビリをするよりかは、本人にとってもずっといいはず。
私もリハビリは勧めない、認知症患者の場合にはかえって危険。
その為に自分達のような認知症専門医がいて、医療的な治療ではなく、日常生活の中でできる様々なことを提案して不調・不便を少しでも軽減できるようにしている。
とのことでした。
言われてみれば確かにそうですね。
私は治療もリハビリもしてくれないことに不満というか、哀しい思いも感じていたのですが、先生の言葉を聞いて気持ちが少し軽くなりました。
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腕が上がらないことでの不便はこうして乗り切ろう!
今現在、母の腕が上がらないという症状に対しては、整形外科で無理やり教えてもらった(笑)リハビリを毎晩母と一緒にやってはいるのですが、今でも自分では手が耳の高さまでしか上げることができない状況です。
そうした母の状況について、日常生活の中で支障をきたしているものの改善策を担当医から教えてもらったので、同じような症状で困っている人の参考になればと思い、シェアしたいと思います。
<洋服の着替えについて>
洋服の着替えは一苦労です。
『洋服の袖を通す』という動作が特に難しい状況です。
一人では着ることができないので、毎回手伝って着せてます。
↓
セーターのようなかぶりモノではなく、前開きのモノを着るようにする
セーターの場合には、被ったり袖を通したり、腕を上げなければ着ることができない動作が多いので、かなり大変です。
前開きのブラウスやカーディガンだったら、痛いほうの手を先に通せば手を上げる必要もなく、あとは動く手のほうで引き寄せたりして着ることができます。
<食事について>
腕が上がらないので、お箸を口に運ぶのも大変な状態です。
腕が上がらないだけでなく、肩まわりの筋肉も硬くなってしまっているので、首を前に突き出すような形、いわゆる『お迎え口』の格好で食べることすら辛そうなんです。
↓
お箸ではなく、深めのスプーンを使う
フォークで突き刺して食べる( ← ちょっとお行儀が悪いですが、仕方がないか(笑))
スプーンやフォークを使えば、お箸を持つのとは違って、利き手でなくても食べられますね。
そして、浅いスプーンより深めがお勧めだそうです。
浅いとこぼしやすくなってしまうけれど、ある程度の深さがあればこぼさず食べられるとのことです。
母に実際試してみたところ。。。
担当の先生に教えてもらったことを早速試してみました。
<洋服に関して>
洋服に関しては、前開きのものにすることで、かなり楽になりました。 😀
時間はかかってはいますが、着るときだけでなく、脱ぐときもさほど大変ではない様子で一人で脱ぎ着ができるようになっています。
ただ、これからは暖かくなる季節に向かっていくからいいのですが、真冬の寒い時期にはやっぱりセーターは着たいですよね。
何と言っても暖かいですし。
なので、季節ごとの対策は必要だと感じました。
<食事に関して>
お箸では食べにくそうな、例えば二色丼のようなポロポロとしたようなものを食べる時には、以前からスプーンを使っていましたが、今回、改めてスプーンを使ってみるといいと言われたこともあり試してみることに。
『利き手とは逆の左手にスプーンを持って食べてみたら?』
最初は『そうね』と言って左手に持ってみるものの、昔からの習慣だったり、言われたことをすぐに忘れてしまうということもあって、すぐに右手に持ち変えてしまいます。
その度に、
『左手で!』『左手で!』
と言っていましたが、気付けば、すっかり『口うるさいババア』と化してる私でした。 😯
食事中に何度も何度も注意されていたら、誰でも食べる気がなくなっちゃいますよね。
言われる母も、言う私もいい気分ではないです。
誰でも習慣となっているものを変えるのは大変ですが、それでも意識をしていくことで段々に馴染んではきます。
でも母のように『認知症』の場合には、これもかなり大変なことかもしれませんね~。
食べるのに一苦労でも気分よく楽しく食事をするか、はたまた口うるさく言って左手を使えるようにして食事がスムーズに食べられるようにするのか。。。。。
ん~、悩みどころです!!
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まとめ
高齢になって現れる、高齢が故の身体の不調は元に戻ることはないので、生活に大きな支障が出ない限り手術や治療などは行われない様です。
認知症の場合には、
・何故自分がこのリハビリをしているのか
・今はじっとしてリハビリを受けていなければならない状況なんだ
などの理解ができないので、リハビリすら難しいです。
なので、私達家族は、医療的な治療をして治す、という考え方から、身の回りにある道具や福祉用具などを利用して、その不便さだったり痛みだったりを如何に軽減させうまく付き合っていくか、ということに考え方をシフトチェンジしていかなければなりません。
色々と考えて『よかれ』と思っても、なかなか本人が受け入れてくれないことも多いと思いますが、工夫をしながら、少しでも快適な方向へもっていくことが、本人も介護をする私達にとっても最も重要なことなんですね。
大変ですが、頑張りましょう!!