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親が認知症の場合、認知症は遺伝する?

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こんにちは、天乃 繭です。

 

認知症の親を介護していたり、認知症に関する本を読んだりすると『認知症って遺伝するの? もし遺伝して自分も認知症になったらどうしよう?』って思うことありませんか?

私は時折自分で自分のことが心配になってしまうことがあります。

同じ物を買ってきてしまったり、同じことを聞いたりすると、子供に『大丈夫? やめてよ!! おばあちゃん一人で充分だからね!!』なんて言われてます。

そんな風に言う子供に『時間に追われてバタバタしてるから、つい忘れちゃっただけよ!』なんて言い訳をしてるのですが、内心は『ホントだよ、大丈夫かぁ~?!』って思ってます(笑)。

 

今現在、私がしている母の介護の大変さを子供には味あわせたくないと思って(おばあちゃんも親も認知症じゃ、子供もたまったもんじゃないですよね)、子供のためにも自分自身のためにも今からできる予防を心掛けてはいるのですが、もし認知症が遺伝性のものであれば、自分では気を付けていても発症する確率は高くなってしまいますよね。

そこで、『認知症は遺伝するのか?』について色々と調べてみました。

 

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認知症は遺伝する?

結論から言うと、認知症は遺伝の可能性は全くのゼロではないけれど、遺伝による発症率は極めて低く、多くの場合は遺伝ではない、とのことです。

ちょっとホッとしました。

よかったです!

でも、親と同じ環境・同じ食生活をしている家族は、認知症に限らずどんな病気もそうですが、同じ疾患にかかりやすい傾向にあることは確かですよね。

なので、遺伝の可能性は低いとは言っても親が認知症を発症している場合には、気を付けるに越したことはありません。

今からできることは少しずつでもやって、予防につなげていきましょう!

子供には子供の時間・人生があります!

子育てが終わってようやくこれから、という時に今度は親の介護!にならないためにも。

 

カギは「アポE遺伝子」

認知症の遺伝に関して調べている中で、興味深い記事があったので、紹介したいと思います。

 

アルツハイマー病や高齢者の認知機能低下に関与し、その発症率を高める遺伝子の一つに『アポE遺伝子』というものがあり、脳のゴミと言われる『アミロイドβ』を累積しやすいそうです。

今から7年前の2011年に日経新聞に掲載された『アポE遺伝子』についての記事によると、

アポE遺伝子型には

『2型』『3型』『4型』の3種類がある

子供は、父親と母親からそれぞれ1種類ずつアポE遺伝子を受け継ぐ

つまり、子供がもつアポE遺伝子は下記の6パターンのうちのいずれか
『2型-2型』『2型-3型』
『2型-4型』
『3型-3型』『3型-4型』
『4型-4型』

このうち、『4型』を持っているかどうかがキーポイントで、
『4型』を1つ持つ人(2型-4型 or 3型-4型)
持たない人に比べてアミロイドβの蓄積が約11年も早く始まり
『4型』を2つ持つ人(4型-4型)
では、約23年も早く始まる

とのことなんです。

えぇ~、11年とか23年とかってすごくないですかぁ?! 

『4型』を持っているかどうかは、2分の1の確率。

結構な確率ですよね。

『4型』を持っていなければある程度は安心はできますが、1つでも『4型』を持ってしまっていたらかなり危ないって感じですかね。

 

この『アポE遺伝子』のどの型を自分が受け継いでいるかは、5mlの血液検査で調べることができるそうです。

2~3週間で結果がわかり、検査費用は保険適用外で約2万円近くかかるようです。

 

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ただ、遺伝子検査をすれば自分の持っている遺伝子の型はわかりますが、わかったからといっても治療法や明確な対策はないそうです。

あなたならこの『アポE遺伝子』の検査、受けますか?

『4型』を持っているとアルツハイマー型認知症を発症する確率は高くはなりますが、だからと言って100%発症するわけではありません。

また、『4型』を持っていなくても、認知症になる可能性はあるわけです。

妊婦さんの『羊水検査』もこの『アポE遺伝子検査』も検査することによって事前にわかるというメリットはありますが、いい結果ではなかったときには精神的に大きな負担を負うことになります。

とても難しい判断ですよね。

私だったら。。。。

後々考えがもしかしたら変わるかもしれませんが、私ならやっぱり受けないかな、って思います。

検査を受けるよりも、何度も言いますが、今自分でできることをやって予防につなげていくことのほうが大事なんじゃないかと思います。

 

以前紹介した記事『アルツハイマー病の発症リスクを血液検査で判定!』でも、わずか0.5cc の血液を採取して検査するだけでアルツハイマー病の発症リスクがわかるというものでした。

今回は、血液採取という点では同じですが、遺伝子検査となるのでより精度が高い感じですよね。

『アルツハイマー病の発症リスクを血液検査で判定!』では、私なら検査を受けてみたい、と書きましたが、
この遺伝子検査は。。。。 です。

 

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