繭(まゆ)のつぶやき

ヒザの裏の痛み、袋の中に水が溜まる『ベーカー嚢腫(ベーカーのうしゅ)』かも?!

投稿日:

こんにちは、天乃 繭です。

 

前回の記事、『高齢者のモモ・ふくらはぎの痛み、それってもしかしたら『脊柱管狭窄症』かも?!』で書きましたが、母の足(モモの裏側、ふくらはぎ、つけね、おしり、腰)の痛みは『脊柱管狭窄症』によるものとの診断でした。

けれど、その後の検査の結果、『脊柱管狭窄症』以外に、ヒザの後ろの関節部分にある、水分を含んだ袋が炎症を起こす『ベーカー嚢腫(ベーカーのうしゅ)』が原因であることも判明したのです。

『ベーカー嚢腫(ベーカーのうしゅ)』。

これもまたまた初めて聞く病名です。

 

スポンサーリンク

 

みなさんは知ってましたか?

私が色々と知らな過ぎなんでしょうかね?!

お医者さんから言われる診断名を、聞いたことがないものが多いので、1回で聞き取れることはほとんどなく、いつも『え?何ですか?』とか『もう1回言ってくれませんかぁ?』と聞き返してばかりいます。

 

この『ベーカー嚢腫(ベーカーのうしゅ)』は、50歳代以降の女性に多くみられるそうです。

母の場合は、『脊柱管狭窄症』と、この『ベーカー嚢腫(ベーカーのうしゅ)』がダブルになっていたので余計に痛かったのかもしれないですね。

お医者さんの説明では、その袋の中の水分が時には漏れ出してしまうこともあって、そういう時に痛みがひどくなることもあるけれど、生活に支障がある場合や痛みがみどくて耐えられないような場合以外はそのまま様子を見るしかないです、とのごくごく簡単なものでした。

なので、今後、長く付き合っていかなければならないものでもあるので、自分なりに調べてみることにしました。

以下にお伝えしたいと思います。

 

<ベーカー嚢腫の『ベーカー』ってどういう意味?>
結核菌によるヒザの関節炎に合併して起こる嚢腫(のうしゅ)である、と最初に言ったのが『ベーカー』とういう名前の人だったので、『ベーカー嚢腫(ベーカーのうしゅ)』と名付けられました。

(実際には、関節リウマチ・半月板損傷・変形性ヒザ関節症などのヒザの疾患に合併して起こることがほとんどと言われています)

 

<原因は?>
ヒザの後ろには、誰でも10数個の『滑液包(かつえきほう)』と言われる袋があるのですが、その袋が炎症を起こして中にたくさんの関節液が溜まることによってできるコブのようなもので、強い痛みが生じたりします。

ちなみに『滑液包(かつえきほう)』とは、ヒザだけではなく人間の身体の様々な関節の近くにあって少量の水分を含んだ袋で、関節を動かした時の腱や靭帯などと骨との摩擦を和らげる働きがあります。

 

<症状は?>
ヒザの裏側が腫れて、曲げたりすると圧迫感などがあります。

嚢腫(のうしゅ)はピンポン玉ぐらいの大きさになることもあり、ヒザから下に広がっていって、時にはふくらはぎの筋肉にまで入り込むこともあります。

袋の中の水分がたくさん溜まってくると、内圧が高くなって強い痛みが生じ、袋が破れて中の水分が漏れ出して周囲の組織や静脈に炎症を起こすこともあります。(← ふくらはぎの血栓に似た症状となる)

 

スポンサーリンク

 

<診断は?>
ヒザの裏の腫れ具合や触診によって診断します。

その他、診断が難しい場合には、エコー検査やMRI検査をして診断します。

 

<治療法は?>

冒頭でも書いたように、大抵の場合には様子を見ていくことになりますが、痛みがあったり生活に支障をきたすような場合には、注射器で袋の中の水分を抜き取る処置をしますが、症状の改善は一時的で、数日で再発してしまうことも多いようです。

また、痛みがとても強い場合を除いては手術はせず、水分を抜いたあと、炎症を抑えるための注射や薬を飲みながら、定期的に水分を抜く処置をして経過観察をしていきます。

 

如何でしたか?

こうやって調べてみると、足の痛みと一口に言っても『脊柱管狭窄症』だったり『閉塞性動脈硬化症』だったり『間欠性跛行(かんけつはこう)』だったり『ベーカー嚢腫(ベーカーのうしゅ)』だったり・・・・

色々な原因や症状があり、しかもそれぞれ別の病気だと思っていたものがどこかでつながっていたり・・・・

だからこそ小さな症状でも見逃すことなく注意深く見ていかなければならないな、とつくづく思いました。

まして、認知症の場合には、自分の症状を的確に人に伝えることが難しくなってしまいます。

日頃の様子を的確に伝えることができるのは、私達家族しかないですものね。

母の場合、以前に比べて足の痛みを訴えることは少なくなりましたが、それでも日によってはかなり痛がっていることもあります。

『脊柱管狭窄症』も『ベーカー嚢腫(ベーカーのうしゅ)』も経過観察していくしかないようですので、いつもと違った変化はないか等注意深く見守っていきたいと思っています。

 

最後に、余談ですが。。。

『ベーカー嚢腫(ベーカーのうしゅ)』と聞いて頭に『???』が浮かんでいた私にお医者さんが、『ガングリオ』みたいなものですよ、と。

調べてみると・・・

『ベーカー嚢腫(ベーカーのうしゅ)』も『ガングリオ』も、中の水分は無色透明ですが、『ベーカー嚢腫(べーかーのうしゅ)』ではその水分はサラサラなのに対し、『ガングリオ』はゼリー状なんだそうです。

違いってそれだけですかぁ?? って感じですが。。。。

 

スポンサーリンク

この記事もチェック!!

1

こんにちは、天乃 繭です。   親に安心・安全に過ごしてもらいたい、多くの人達と関わったり色々なプログラムをしていくことで少しでも現状を維持していきたいとの思いからデイサービスを利用したいと ...

2

  こんにちは、 天乃 繭です。   初めて要介護認定を受けたときには、わからないことの連続なので、認定結果に対して『いい』も『悪い』も感じる余裕は正直ないですよね。 今現在の親の ...

3

こんにちは、 天乃 繭です。 親が認知症になり介護をしていかなければならなくなったとき、私達家族は様々な心の変化を経験していきます。   今の時代、本やネットで調べれば、すぐに知りたい情報が ...

-繭(まゆ)のつぶやき

Copyright© 繭(まゆ)の介護日記 , 2024 All Rights Reserved.