繭(まゆ)のつぶやき

『認知症』はその人の本来の個性を取り戻す! ケアのプロを育てて安心できる社会の実現を!!

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こんにちは、天乃 繭です。

 

今や、『認知症』に関する書籍やテレビ番組等は、至るところで目にする機会が増えていますよね。

それだけ、社会全体が『認知症』について、いいも悪いも関心をもっている証なんだと思っています。

 

前回『認知症の人の不可思議な脳! お手本・教科書になるのは自分のみ!』でも書きましたが、『認知症』というのは誰にでも共通した特徴や症状があるのでしょうが、それ以外のことにおいては、その人の生い立ちやこれまでの環境・性格などといったものによって十人十色で、共通した特徴などよりもそちらが占める割合のほうがずっと多いんじゃないかと、最近私は思っています。

だから、対応の仕方もその人に合った対応をする。

万人に同じ対応をすればいいのではなく、その人その人に合った個々の対応がこれからは必要になってくるんじゃないでしょうか?!

2025年には団塊の世代の人達が後期高齢者になります。

認知症患者は益々増えていくことでしょう。

そんな中、個々に合った対応をしていくなど、とても無理!! と言われてしまいそうですが、少しずつでもそのようにシフトチェンジしていかなければ、今社会問題ともなっている『幼児虐待』が今度は『高齢者・認知症者虐待』にもつながっていってしまうのではないでしょうか?!

 

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最近私がそのように思っている中、2018年7月4日付けの朝日新聞に『認知症の予防どうする』というタイトルの記事が載っていて、同じようなことが書かれてありました。

副タイトルに『認知症を予防するために「もっと運動を」「禁煙を」といったさまざまな知見がある。認知症はどう防いだらよいのか。そもそも予防にこだわること自体、人を追い詰めてはいないのか。』。

3人の人がそれぞれの立場から意見を述べているのですが、その内の1人、映画監督の関口 祐加(せきぐち ゆか)さんの記事は、とても共感すると共に興味をひくものでした。

その内容について、紹介したいと思います。

 

関口さんのお母様は、自分の母親(=関口さんの祖母)が認知症になり、娘である自分のことを忘れてしまったことがとてもショックだったことから、自分は絶対に認知症にだけはなりたくないと思い、計算問題や漢字の書き取りなどに盛んに取り組み予防をしてきた。

ところが、その努力もむなしく、8年前に認知症と診断されてしまったとのこと。

以前は生真面目で優等生、世間の目を気にして自分のやりたいことを我慢する良妻賢母タイプだったけれど、認知症になってから喜怒哀楽がはっきりして、自分を抑えつけていたものから解放されたようだった。

そんなお母さんの姿がとても魅力的だった。

と綴っていました。

(出典:朝日新聞 2018/7/4付)

 

私の母は、まわりに『認知症』の人がいなかったので、関口さんのお母様のように『認知症』に対する危機感もなく、予防のために何かをやるようなことはなかったのですが、子供の頃から厳しくしつけられ世間の目を気にし、自分の考えや意見等はいつも抑え込んでしまう性格でした。

ところが『認知症』と診断されてからは、今まで私が知っていた母とは別人のようになったのです。

デイサービスのスッタフの方から聞く母の様子や連絡帳に書かれてくる内容は、私の知っている母からは想像もつかないようなことばかりで驚きの連続でしたね。

私が子供のころから知っていた『母』は本当の『母』ではなっかたのですね。

関口さんのお母様と一緒です。

色々な環境や状況から作られて演じられていた『母』だったことを段々に気付かされました。

『認知症』になると、本当の、素の自分に戻ることを知ったのです。

 

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また関口さんは、以下のように締めくくっています。

今の社会に対しては、『認知症』に対するネガティブなイメージが溢れているから不安を募らせ、高齢者や親に対して『もっと予防に取り組んで』と追い込んでいるのではないか。

認知症はその抑圧を解き放ち、本来の個性を取り戻してくれるのだから、この病気は日本にとってむしろ福音だと思う。

予防もいいけど、本人の性格や歩んできた歴史を踏まえた、その人に合ったケアができるプロを育てるほうがもっと大事。

そうすることで本人の安心につながり、周辺症状も和らぎ、『認知症』に対する社会の目も変わってくるだろう。

と。

(出典:朝日新聞 2018/7/4付)

 

これは本当にそうだと思うし、素晴らしいことだと思いました。

確かに『認知症』に関するテレビ番組はよくやっていますが、『予防』に重点を置いてのものが多いです。

『予防』ももちろん大切なことだと思いますが、『予防』をすれば『認知症』にはならないというわけではなく、関口さんのお母様のようにどんなに一生懸命取り組んでいても『認知症』になることだってあり得るんです。

一度『認知症』と診断されれば『予防』から『現状をできるだけ維持』ということに変わっていきます。

なので、口で言うのは簡単なことかもしれませんが、若いうちから『認知症』の予防に心掛け、それでももし歳を取った時に『認知症』になってしまったら、関口さんの言うケアのプロがいてくれたらそれは本当に本人にとっても家族にとっても心強い味方となってくれるのではないでしょうか。

 

母は今、『何~んの心配もなく、毎日イヤだと思うことは何一つなく過ごせている』と言っています。

私は母のその言葉を『本当にお気楽でいいな~!!』と皮肉を交えて思う反面、そのように思える母をとても羨ましくも思っているんです。

何の心配もなく楽しく日々過ごせるのって、本当に凄いことだと思いませんかぁ?

日々の大変な介護の中にあって、ついつい怒ってしまうようなことも多々ありますが、私達は『認知症』の人から学ぶことは多いのかも知れませんよね。

関口さんの言う『ケアのプロ』、これ本当に大事なことだと思うので、そのような人材が多く育ち、これからの社会が希望に溢れて誰でもが安心して過ごすことができることを願うばかりです。

そういえば、明後日7日は七夕ですね。

短冊に書いて笹に飾りたいと思います。

星に願いを♪♪

 

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