こんにちは、天乃 繭です。
母がデイサービスに通うようになって1年半が経ちますが、今でも母にとっては毎回が『初めまして!』の状態です。
スタッフの人や通われてきている人、みなさん顔なじみのはずなんですが、母は誰一人として名前を覚えてはいないんです。
デイサービスのスタッフの人に、今日は席の隣の人と楽しそうにおしゃべりをしていましたよ、なんて言われることもあるんですが、一体どんな会話をしているんでしょうかね?!
母とおしゃべりをしている人は、母のことをちゃんと認識してくれているのかもしれませんが、母はきっと『初めまして、〇〇〇〇と申します。』なんて毎回言っているのかもしれないです。
その人にしてみれば、『はぁ~?! 昨日も会ったじゃない!!』なんて感じになっているかもしれないですね(笑)。
想像すると、その人が気の毒なようにも思うし、何だか可笑しくもなっちゃいます。
そんな感じではあるんですが、とりあえず母は母なりに楽しく過ごしているようです。
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夕方、母を送ってきてくれた時にデイサービスのスタッフの人がごく簡単ではありますが、今日はこんなことをしました、など母の一日の様子を教えてくれるんです。
それによると。。。。
『今日は大きな声で楽しそうに歌を歌っていましたよ~』
『今日は風船バレーをしたんですよ、とても活躍されてました~』
『席の隣の人の面倒をみてくれたんですよ~』
『気の合う他の利用者さんと楽しくおしゃべりをしていましたよ~』
『小物づくりに熱心に取り組んでいましたよ~』
などなど。。。。
今までも何度も書いてきましたが、認知症になると色々なことから解放されて素の自分に戻るんですかね?!
私の知っている母は、物静かで大人しく控えめで決して目立たないようにしていた人だったんです。
そんな母を子供の頃から長年見てきていたので、それが母本来の性格なんだとず~と思い込んでいました。
でも、実際は全然違ったんですね。
母の様子を聞くたびに、驚くことばかりです。
母の新発見の連続です。
母は本来、積極的で社交的な人だったんだなぁ~、と改めて知りました。
ま、どんなであろうと、何はともあれ、楽しく過ごしてくれているが一番なので、デイサービスに通うようになって本当によかった!! とは思うのですが。。。
デイサービスでの母が本来の母の性格であるならば、そして認知症になって素の自分に戻ったならば、ウチにいてもそのようであるかというと、これまたそうではないんです。
デイサービスから帰ってきて、一歩家に入るなり、
『ああ~、疲れたわ~』
『足が痛~い』
などの連発です。
今さっきまでそんな素振りは一切見せず元気よく別れたのに、この変わりようは何?! です。
部屋着に着替えるのも手を洗うのも、とにかく一苦労になってしまいます。
夜ご飯の仕度が遅くなってしまった時などは、できるまでず~と横になっていることもしばしばです。
そしてご飯を食べ始めるとすぐに、目をつぶりながらうつむいては『ふぅ~』と大きなため息をつき、とても辛そうにして食べているんです。
どこか具合が悪いのか聞いてみても、『たいして具合は悪くはないんだけどね。。。』と言うだけで。
具合が悪くないなら、そんな表情や態度で食べないでよ!! って言いたくなっちゃうほどなんです。
せっかくのお食事なのに、こちらまで気分が滅入ってしまいます。
美味しいものも美味しくなくなってしまいます。
朝ご飯の時も同じで、何とか食べ終えた後も、だるいと言ってはウダウダして横になったりもしているんです。
ところが、ところが。。。。
お迎えの車が来ると、途端に今までの具合悪そうにしていたのがウソのように元気な表情に早変わりっ!!
全くの別人です!
お迎えに来たスタッフの人に『今日の体調はいかがですか? お変わりありませんか?』と聞かれると『はい、すごくいいです!』なんて言ってます。
それを聞く私は、『はあ~!!! 今さっきまであんなに具合悪そうにしていたじゃない、それなのに!! 』 です。
とにかく驚きです!
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これを読まれているみなさんの中にも同じような経験をされていらっしゃる方、いますか?
デイサービスに行っている時の母とウチにいる時の母の様子があまりにも違い過ぎです!
ウチにいて具合悪そうにしているのは、私の母に対する接し方がよくないからなんでしょうか?
母にとって、ウチは居心地がよくないからなんでしょうか?
そんな風に思ってしまいます。
デイサービスの連絡帳に思い切ってそのことを書いてみました。
デイサービスのスタッフの人からの回答は。。。
デイサービスでは気を張っていたり、他の人に気を配ったりしているから、ウチに帰ると安心感からドッと疲れが出てそのようになるのではないでしょうか、決して居心地が悪いと思っての事ではないと思います、とのことでした。
確かに、そういうこともあるかもしれません。
幼稚園児ぐらいの子供もそんなことありますよね。
幼稚園では元気いっぱいでとてもいい子なのに、家に帰ってくるなり我がままを言ったり言うことを聞かなかったり。
外では気を張って頑張っている分、家に帰ってくるとその緊張していたものが解けてそのようになってしまうんですよね。
私も子育てで経験済みです。
だけど、だけど。。。、です。
母もそれと同じなのかもしれませんが、それにしてもあまりにも違い過ぎて、正直戸惑ってしまっています。
『認知症』と言われている人が、ウチに帰ってきた安堵感から疲れがドッと出る程、一日中
『人に気を遣う』
ということができるんでしょうか?
あまりにもウチで具合悪そうにしているので、もしかしたら自分を心配してもらいたいとの思いがあってのこと? と思ってしまうこともあるのですが、これも、認知症の人が
『そんな演技』
みたいなことができるんでしょうか?
実際の本当の思いというのは母でなければわかりようがありませんが、もしかしたら母自身もわかっていないことなのかもしれませんが、どうなんでしょうか?!
ちょっと話は変わりますが、先日、母が姉に『このところ変なのよ、言葉がすぐに出てこなくってしまってね』と言ったそうです。
母の言葉がすぐに出てこなくなったのは、今に始まったことではなく、もうかなり前からそんな状態になっているのです。
何で今更? です。
でも、母は最近言葉が出なくなってしまったことを自覚しているから姉にそのように言ったわけですよね。
認知症の初期の段階では本人がそのように思うことはよくありますが、母ほどに進行してしまったら『何か変なのよね』なんて思うことももうないと思われるのにそう言っていたそうです。
認知症の初期の段階に母は逆戻り(=快復)したんでしょうか?
快復による逆戻りなら嬉しいですし、もっともっと逆戻りしてできることなら『認知症』じゃなかった頃に戻ってほしいですが。。。
母がデイサービスにいる時と家に帰ってきてからの態度の違いや、姉にふと言った言葉などを聞くと、前にも書きましたが、一口に『認知症』と言っても教科書通りではなく、百人いれば百通りの認知症があるんだなぁ~ということをしみじみと感じています。
だからこそ、私達は画一化された対応をすればいいのではなく、驚きや戸惑い、どのように接していったらいいのかわからなくなったりすることも多々ありますが、そのようなことを通して試行錯誤しながら学んでいくしかないんじゃなかと思っているんですがね。。。。
それにしても大変ですよね、正直!
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