母と私の時間旅行

母の口癖、『お願いね!』『よろしくね!』

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こんにちは、天乃 繭です。

 

このページでは、昔の母は?

そして今は?

これから先は?

といった、母と私の『過去』から『現在』、そして『未来』への時間旅行のページにしていきたいと思ってま~す♪♪

 

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むかし、むかし。。。

それは、遠~い、遠~い、昔の記憶。

子供の頃に母から聞いていた昔の記憶。。。

 

母の幼少時代

母は、旧家のお金持ちの家に生まれ育った。

最寄駅から自宅まで約2キロ程の道のりは、人様の土地を踏むことなく行けたとか。

すっご~い!!

どんだけ広いんだぁ~!!

私なんて、私なんて、一歩門の外に出ればすぐ人様の土地だぞ~!

 

更に、兄弟姉妹の一人一人にお世話係がついていた。

普通は一家に一人でしょ、お手伝いさんは!

それなのに、一人一人に専用のお世話係?!

私の子供の頃はというと。。。。(泣) 😥 

やめておきましょ!!

ふぅ~。。。。

 

『〇〇ちゃ~ん(← これ、母専用のお世話係の人の名前)、お水飲みた~い』

って言えば、お水が運ばれてくる。

『何だかつまんな~い』

って言えば、遊び相手になってくれる。

『お風呂入る~』

って言えば、下着や寝間着など、お風呂に入る準備をしてくれる。

などなど、自分が動かなくても全~部そのお世話係の人がやってくれたんだって。

 

はぁ~っ?!

お水ぐらい自分で入れろー!

お風呂の準備ぐらいで自分でやれー!

ですよね。

もうすっかりお姫様状態!

 

でも、そのお世話係といったって、わずか15歳ぐらいの女の子だったらしいから、時には意地悪もされたんだって。

そりゃー、そーだろーね~。

そのお世話係の人の意地悪したくなる気持ち、と~ってもよくわかる!!

私がそのお世話係の人でもそうしたと思うもん。

いや、もっとひどい意地悪をしてたかも 😉 。

わずか4・5歳の子に色々とコキ使われてたら、ちょっと意地悪しちゃお、って時もあって当然だよね。

 

ちなみに、どんな意地悪をされたかっていうとね。。。

母が、お水が飲みた~いと言って、持ってきてもらった時のこと。

渡されたコップには、なみなみ水が汲まれていたそうで。

で、そのコップを渡されながら『これ、一気に飲まないともう言うこと聞いてあげないからね!』って。

もちろん母のお母さんには気付かれないように耳元でささやいたらしいんだけどね。

母は仕方なく、ゲボゲボしながら飲みきったらしいけど、お腹はもうお水でガボガボで、そのあと食事は食べられなかったそうで。

お世話係のささやかな反撃!! 

気持ち、よ~くわかります!!

母にではなく、そのお世話係の人の肩をもってしまう私でした。

 

その後ある程度大きくなってからも、ほしいと思ったものは何でも手に入ったと。

ホントに贅沢な暮らしをしていたのね~

私はいまだにそんな経験してませんけど、はいっ!!

 

結婚してから

独身時代そんな生活を送ってきた母は、結婚をしたあとも変わることなく人頼りの性格は健在です。

今度は、お世話係が

〇〇ちゃん ⇒ 私達

に代わっただけ。

そして私は『ぱしり』役に。

 

『ぱしり』役、こんな感じです。

『朝ごはんのパンを買ってきて~』

『夜ごはんのお買い物に行ってきて~』

『回覧板をお隣さんへ届けてきて~』

『家賃を大家さんの家に届けに行ってきて~』

『洗濯機の準備をして~』(当時はホースをその都度蛇口に射し込んでいたんです、我が家では)

などなど、例を挙げたらキリがないくらい。

 

家賃も毎月当然のように私が大家さんの家に届けに行ってたけど、今思えば小さな子供の私によく大金を持たせて行かせたな~、です。

家賃なんだから数千円なんかじゃないんですよ、万のケタだったのに。

それだけ当時は変な人も少なく、子供一人で行かせても安心だった?

それだけ私はしっかりしていて信頼されてた?

いやいや、そんなんじゃありませんよ。

母はただただ自分で行くのが面倒だっただけ 😡 

 

数々の『ぱしり』をしてきたけど、その中でも特に強烈だったのは。。。

私が5歳ぐらいの時のこと。

母にいつもにようにお買い物を頼まれたんですが、その頼まれた『モノ』というのが、

なんと、なんと。。。

生理用品!!

近所の雑貨屋さんのおじさんに、

『あれ、くださ~い!!』

って、高いところに置かれてあったソレを指さして買ってきました。

 

当時は平気で買ってたけど、今思うとホント驚きです。

普通は、小さな子供にそんなもの頼まないですよね。

私だったら子供に絶対に頼まないです!!

子供だってかわいそうですよね。

そう思いませんかぁ?! 

 

そして私の姉は『お弁当作り』の担当。

私のお弁当をず~と作ってくれていたのは、いつも姉。

母が作ってくれたお弁当の記憶は。。。

。。。。

ないっ!!!

私がただ覚えていないだけ?

よ~く思い出して~。

ん~

。。。。。。

やっぱり、ないっ!!!

母が作ってくれたのは、せいぜい運動会や遠足などの特別な時ぐらい。

 

こんなのはほんの一例なんだけど、その時いったい母は何をやっていたんだぁ????

ネコの手も借りたいぐらい忙しかったぁ?

身体の調子でも悪かったぁ?

いえいえ、全くそんなことはありません!

ゴロゴロしてました。 

思いっきりくつろいでました。

『自分でやる』とか『自分が動く』ということは母には一切ないものでした!!

 

更に母を人頼りにさせた存在は、母に献身的だった父。

母のことがホントに好きで、『母、命!!』を全面に出してました。

 

子供の頃、父に聞いてみたことがあるんです。

『もし、何らかの事故に遭って、家族の中でたった一人しか助けられないとしたら、パパは誰を助ける?』って。

当然、『子供』という返事が返ってくるだろうと思っていたら、間髪入れずに『ママだな』と。

はあ~?!

ふつうは子供でしょっ!!

って思っちゃいましたけどね。

 

それほどまでに母を大好きだったので、母に頼まれれば何でも母のためにやってあげてました。

手続き関係のものって、ホント面倒じゃないですか。

説明文読んでもよくわからなかったり。

そういう面倒なものは、全て父に。

『あなた、やってくれる~? お願いね!! よろしく~』って丸投げして、事は進み完了です。

自分は労せず、『お願~い』『よろしく~』はますますもってその威力を発揮するばかりでしたね。

 

今現在は

時が過ぎ、母が子供の頃のお世話係も、『母、命!』だった父も今となってはいなくなり、母はどうなったかというと。。。。

 

『お願~い』『よろしく~』のバトンは、一緒に住んでいる私にしっかりと託されちゃってます。

子供の頃の『ぱしり』に加えて、父がやっていたような日曜大工的なことだって今は私の役目にプラスαされちゃってます。

両肩にずっしりと重りがのしかかってきていて、重たくて一歩も歩けませ~ん、って感じですよ、ホント。

少しは自分でもやってよ~!!

なんて思うこともしばしば。

おかげで、かなりたくましなりましたけどね。

キャーキャーなんて言ってられないですからね!

たくましさ百倍です!

それに比べ、母の身の軽さといったら。。。。

ホント、羨ましいです!!

 

これから先の未来は

そんなふうに子供の頃からず~と、誰かに『お願~い』『よろしくね~』でやってきた母は、これから先はどうなる?

 

ってちょっと想像してみました。

。。。。。

変わるわけないっか。

ずーとずーとそれでやってきたんだもんね。

若い頃ですらできなかったんだから、今やれって言うほうが無理だよね。

結論はこれ。

 

母みたいにいつもそばに助けてくれる人がいる人生ってあるんだな~、ってつくづく思います。

面倒なこと、大変なこと、難しいことはいつもすぐに『わからないわ~、お願いするわね』で誰かにお願いしてて。

そんなだったから、『認知症』にもなっちゃったんじゃないの? 

もっとトライしてみたり、考えたり、動いたりしていれば『認知症』にならないで済んだんじゃないの?

 

でも、そうではないようです。

頭をフル回転させて活性化させていても、手先を器用に使って脳を刺激していても『認知症』は予防はできないんだって。

認知症を専門とするお医者さんが講演会で言ってました。

 

母は、昔も、今も、これからも、変わることなく『お願いね』『よろしくね』の人生を歩んでいくんでしょう。

 

『お願いね、よろしくね』と言うことで、いつもいつも誰かに助けられてここまできた母。

仁王立ちして歯を噛みしめて踏ん張っている私。

親子なのに、あまりにも対照的すぎませんか~!!!!

私もたまには誰かにお願いしたいよォォォ~~!!

 

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