繭(まゆ)のつぶやき

認知症の母には新しいものはNG!古い・不便でもそのままでOK!!

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こんにちは、天乃 繭です。

 

誰でも高齢になると新しいもの・新しいことにはなかなか適応できなくなるものですが、特に認知症の母は全くと言っていいほど適応できないですね。

母のためにもっと簡単なものを、もっと便利なものをと思っても、母にとってはそうではないようです。

 

自動人感センサーライト

ウチの場合、寝ている部屋からトイレにつながる廊下がとても暗いんです。

廊下の電気をつけてトイレに行けばいいんですが、母は電気のスイッチがどこにあるのか、たくさんあるスイッチがどこに対応している電気なのかがわからないようで、電気をつけずにトイレに行っているんです。

トイレの電気の位置も暗くてわからず、手探りでスイッチを見つけている状態です。

トイレに早く行きたいのに、暗い廊下を転ばないようにゆっくり歩かなければならなかったり、トイレの電気を探してつけるのに時間がかかってしまったり。

そのことが原因かどうかはわかりませんが、間に合わずに廊下を汚すことも。

トイレは毎回です。

 

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母は『足くるぶし近くのツボが夜間頻尿に効果的!朝までぐっすり良質の睡眠で脳を活性化、認知症予防につなげよう!』の記事でも書きましたが、ツボ押しの効果で以前に比べれば夜中にトイレに行く回数はだいぶ減ったものの、それでも一晩に5回ぐらいは起きてます。

暗い廊下を歩いて転んで骨折などしたらそれこそ大変です。

そんなことにならないようにと、姉が人感センサーのスポット電気を買ってきてくれました。

早速に付け替えて、もうこれで安心です! もう大丈夫!!

 

寝室から廊下に出た途端に人感センサーが反応して電気が自動的にパッと付いてくれます。

とても明るいです!

もう電気のスイッチを探さなくても大丈夫だし、転ばないようゆっくり歩く必要もないです。

よかった!! これで安心、安心!!

 

そう思ったのもつかの間、『つけたものは消す』が長年の習慣になっている母は、『人感センサーで自動で消えるから消さなくても大丈夫』と何度言ってもダメ。

皆さんも知っての通り、電気のスイッチはいつもつけている状態にしておかなければならないわけですが、一度スイッチを切ってしまうと人感センサーが働かなくなり替えた意味がなくなってしまうのです。

なので、電気は一切触らなくても大丈夫だから、と何度言っても、その時は『そうなのね、わかったわ』と言うものの、すぐ忘れて消してしまうのです。

 

この人感センサー、一度つくと消えるまでに1分ぐらいかかるので、毎晩毎晩母がトイレに行って布団に戻ってくるたびに、

私:自動で消えるからそのままで大丈夫よ

母:そうなのね

お布団に入って横になったときにもまだ電気がついているので

母:あら、電気を消し忘れたわ

私:だから自動で消えるから大丈夫よ

母:そうなのね

横になってまたまた

母:あら、電気つけっぱなしだわ

私:だから自動で消えるから大丈夫だって言ってるでしょ!

毎回この会話の繰り返しです。

 

母がトイレに起きる気配で目を覚ます上に毎回この会話の繰り返し。

さすがにムッとしてしまいます!

いい加減にして!! です。

母も電気を消すために横になっては起き上がるを繰り返すので、それが原因で立ちくらみやふらついて転んでしまったら元も子もないので、結局、人感センサーの電気は外してしまいました。

便利だったんだけどな~!!

 

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自動便フタ開閉トイレ

同じころ、トイレも替えたのです。

これは母のためにというわけではなく、もう古くなってしまったので買い替え時ということで替えたのですが、その際に母のためにと自動便フタ開閉のトイレにしたのです。

これも皆さん知っての通り、トイレのドアを開けると人を感知して自動で便フタが開くのです。

母が大慌てでトイレに行った時にフタを開けなくても済むようにと思ってです。

 

母を見ていると、トイレを我慢している様子はないのに、ある時急にトイレに駆け込むことが多くなりました。

自動便フタ開閉トイレにすればセンサー感知で自動で便フタが開くので、フタを開けるのにもたつくこともなくていいんじゃないかと思ったのです。   

 

ところがところが。。。。

自動開閉だから、もちろん使用後も一定時間が過ぎると自動的に閉まるようになってます。

でも母は、電気の『つけたら消す』と同じようにこのトイレのときも『開けたら閉める』なんです。

自動なんだから、開けたのは自分ではないのにね!!

自動で開閉するから便フタは一切触らなくて大丈夫、と言っても全然ダメです。

何度言っても使用後には必ず閉めようとするのです。

 

何度言っても、『開けたたら閉める』、で閉めてしまうので、自動開閉のトイレに替えたけど、今まで通りの手動に切り替えることにしました。

開閉共に自動か手動かではなく、便フタを開けるのは自動で閉めるのは手動など、バリエーションがあればいいのにね。

とにかく今日から手動に切り替え!!

これならば毎回同じことを言わなくて済みます。

 

そんなある時、母がトイレに駆け込んで行ったのです。

その後のトイレには。。。。。

大きな大きな水たまりが!!

おそらく、ズボンを下ろすのと便フタを開けるのに手間取り、間に合わなかったのでしょう。

と言うのは、自動開閉になっている便フタを手動に切り替えると、開け閉めする時の力加減なのか、それともフタを持つ位置が悪いのか私にもよくわからないのですが、フタが引っかかって開けられない・閉められないっていう時があるんです。

一度そうなると2~3回トライしてもうまくいかずダメなんです。

なので、この時の母もきっとフタを開けるのを失敗したんだと思います。

 

自動便フタ開閉トイレに替えたのに、自動もダメ、手動もダメ、ということになってしまいました。

どうしたものか悩んだ結果、結局、自動開閉に戻し今に至ってます。

今でも母は何度言ってもフタを閉めようとしていますが。。。

時折、トイレの中で『いい加減にしなさい!』と言っている母の声が聞こえます。

恐らくスムーズに閉まらない便フタに向って言っているんだと思います。

トイレよ、壊れないでおくれ!ですね(笑)。

 

まとめ

以上のことからも、認知症になると個人差はあると思いますが、母の場合には新しいものには適応できないようです。

母のために、とか、より便利だろうと思うのは私達であって、母にとってはそうではないんですね。

子供のころから身についた長年のやり方だったり習慣というものは変えないほうがよさそうです。

新しいものを導入したことで、わからないことが増えて、かえって不安や混乱を招いてしまうように思います。

 

今思えば、認知症と診断されるずっと前にあった出来事もそうだったのかもしれません。

私達がスマホを使っているのを見て、『いいわね、私も携帯でインターネットができたらどんなに楽しいかしらね』とよく言っていたので、ガラ系の携帯をやめて母でも簡単に使えるように『簡単スマホ』に替えたのです。

ネットもできる上に、今までのガラ系よりもメールの仕方もが簡単になっていたのでこれはよかったと使い方を教えたのですが、何度教えても覚えられず、結局解約してしまいました。

 

また、新しい洗濯機を買ったときも、何度説明しても使い方がわからないと言うので紙に使い方を書いて貼っておいたのに、結局今まで一度も使ったことがないんです。

 

今まではそういう母を、

  • 覚えようという意欲が足りない
  • わかろうとする気がない
  • ひと頼りにしている

などと思って見ていたのですが、そういうことではなく、この頃からもしかすると認知症が始まっていたのかもしれないですね。

とにかく新しいものには適応できないので、例え不便だと思っても新しいものには替えないほうがよさそうです。

 

そろそろ母の歯ブラシも替え時なのですが、今使っているのと全く同じ色、同じ形の歯ブラシにしようと思っています。

家族みんなの歯ブラシを歯ブラシ立てに立てているのですが、今使っているのと違う歯ブラシにしたら、もしかしたら自分のではないと思って他の人の歯ブラシを使ってしまうかもしれないですものね。

家族共有歯ブラシ?!

冗談じゃないです!!!

そうなったら、ゲゲゲっ! です!

そうならないためにも、同じ歯ブラシを買うよにします!!

 

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