繭(まゆ)のつぶやき

2018.4 介護保険改正 ~利用者の維持・改善で事業所に成果報酬~ って?

投稿日:

こんにちは、天乃 繭です。

 

今年平成30年の4月に3年に一度の介護保険の改正が行われましたよね。

前回『介護保険改正でデイサービス利用料金が細分化・医療との連携も!』の記事でも

・『デイサービス利用料金区分の細分化』
・『利用者・ケアマネージャー・医療機関の3者による連携』

について、ケアマネージャーさんから教えてもらったことを皆さんにお伝えしましたが、今日この介護保険改正についての番組をたまたま見て、

『え~、そうだったの? 私達にはほとんど知られていないけど!!』

って思った内容だったので、あらためてそのことについてお伝えしたいと思います。

 

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この改正での大きな変更点として

『利用者の維持・改善で事業所(デイサービスなど)に成果報酬』

っていうことなんです。

 

これ、一見すると、『事業所』に対してのことで、私達利用者にはあまり関係ないな、って思っちゃいますよね。

ところが、ところが。。。 なんです!

この番組を見ていて、ちょっと危機感を覚えました。

今後私達利用者にも大いに影響が出てくるのではないでしょうか?!

 

『利用者の維持・改善で事業所に成果報酬』って一体どういうこと?

そうですよね、『利用者の維持・改善で事業所に成果報酬』って一体どういう意味? って思いますよね。

これ、すっごく簡単に言うと、

デイサービス等を利用している人達の要介護度が軽くなったり、身体的にどんどん改善されていけば、その人達が通っているデイサービスは

『成果を上げている事業所』

ということで、報酬をUPしてあげるよ

っていうことなんです。

 

その背景には何があるの?

国がこのような成果報酬主義を掲げた背景には、介護に関する費用が国の財源を圧迫していることが挙げられるんです。

 

今、日本では超高齢化社会が問題となっていますが、

今から18年前の2000年の時には介護に関する総費用は約4兆円だったのに対し、

今年2018年には約11兆円

団塊の世代が後期高齢者となる2025年には約21兆円

にまでなるそうです。

 

なので、国はこの介護に関する膨らみ続ける費用を抑える為に、デイサービス(事業所)にこの成果報酬を取り入れて成果を上げればその事業所に報酬をUPしてあげるよ、としたのです。

でも驚きなんです。

この成果報酬をUPしてあげるよ、って言ったって、その優良とされる事業所に対してUPする金額は、月にたった30円だけだそうです!!

30円ですよ、30円!!

ケタ、間違ってる?

バカにすんな~!!

って感じですよね。

子供のお駄賃じゃないんだから!

 

他国の支援ももちろん必要なことだとは思いますが、他国に寄付する莫大なお金があるなら、

自分の国の子供やお年寄りをはじめ全国民のためにもっと有意義に使え~!! 

なんて私は思ってしまいます。

 そう思いませんかぁ?

 

国は、

要介護度が高い人などがリハビリをやって身体的に回復をし介護度を低くすることによって、その人が生きがいをもって生活をし、社会参加して生き生きと暮らせるように、

なんて言ってますがね。

要は、介護保険の費用が多くかかる要介護度の高い人を減らし、その費用を抑さえていこう

というものなんです。

 

この番組の解説していた人が言ってました。

今年の改正でのこの成果報酬主義はリハーサル的なものなんじゃないか、介護保険は3年に一度の改正だが、3年後の改正の時には月30円UPがもっと高くなるのではないか、

と。

つまりは、もともとデイサービスというのは、認知症の人やリハビリが必要な人などが、家族だけの介護ではなく、家族も本人も日々安心して穏やかに過ごせるように見守りますよ、というものだったのが、デイサービスの経営を持続するためには要介護度が軽くなりそうな人やリハビリをすることで回復がすぐに見込める人だけを選んで預かるしかないようなものへと変化していかざるを得なくなっていくわけです。

 

国は、付け焼刃的な対策を取るのではなく、先のこと・それに付随するあらゆることなどを踏まえてもっともっと真剣に考えてもらいたいものです!

 

 

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『利用者の維持・改善で事業所に成果報酬』の問題点は?

この成果報酬主義になることによって、新たな問題点も今後出てくると思います。

 

<デイサービス(事業所)側の問題点>

・報酬UPのためにリハビリに重点を置きたいが、利用者がその日の気分や体調でリハビリをしたくない時もある
そういう時に無理強いはできない = 改善が見込めない

・デイーサビスのスタッフのリハビリに関する専門知識が充分ではない

・受け入れる人達によっては、デイサービスの経営が難しくなる

などです。

 

<私達デイサービス利用者側の問題点>

・要介護度の軽い人やリハビリによる効果が見込める人しか受け入れてもらえなくなる

・認知症で要介護度が高い人や身体回復するのに5年も10年もかかるような人は受け入れられなくなる

・デイサービス利用料が高くなる

などです。

 

まとめ

今年の4月に改正された介護保険。

超高齢化していく社会に国の方策が追いついていない、というのが現状なんじゃないでしょうか?!

本来のデイサービスの役割が崩れ、事業所も生き残っていくためにお金主義にならざるを得なくなってしまい、デイサービスに通える人を選ぶようになってしまうのは、本当に悲しいことです。

もちろんリハビリ等をすることで要介護度が軽くなったり、介護自体が必要なくなることは素晴らしいし、そうあってほしいと思いますが、それは介護される側も介護する側も純粋な心で人対人の温かさがそこには存在してのことで、そこにお金が関係してくるとその純粋な思いや信頼関係はなくなり、人対お金になってしまうのではないでしょうか。

デイサービスにお世話になっている人も、お願いをする私達家族も安心して穏やかに日々を暮らせることが何よりもありがたいことだと私は思います。

最後に、

番組の中でゲストの人が言っていた言葉です。

『今が明日につながる』

と。

心に留めおきたい言葉ですよね。

 

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