繭(まゆ)のつぶやき

目が覚めた私を待っていたものは。。。

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こんにちは、天乃 繭です。

 

朝目が覚めた時、清々しく気分がハイテンションの時もあれば、イヤな夢を見た訳でも何かがあった訳でもないのに何故だか気分が↓落ち込んでいたり何となく不愉快になっていたりすることってありますよね。

それと同じように、認知症の母もその日によって調子がいい時と悪い時があります。

自分の意識のきかないことなので仕方のないことなんですが、今朝の母はその『調子の悪い時』だったんです。

 

ガサゴソする音で目を覚ますと、母が何やら探し物をしている様子でテレビ台のキャビネットの扉をあちこち開けたり閉めたりしているのです。

寝ぼけ眼でボーっとしながら母の動きを目で追ってはいるものの、起きたての頭はすぐには動いてくれず。。。

母に何をしているのか、何を探しているのか聞いても返事もせずに無視。

耳が遠くなった?

いやいや、遠くなったわけではないんです。

『調子が悪い時』には必ずこういう態度になって、聞こえていても聞こえないふりなんです。

再度どうしたのか聞いてみると、寝間着のズボンがビショビショに濡れてしまったからパンツを探していると言うのです。

パンツがテレビ台のキャビネットになんて入っているわけないじゃん!!

心の中でそう思いながら、パンツ(実際はオムツなんですが、母はオムツとの認識をもっていないようだし、『オムツ』というより『パンツ』と言った方がいいようにも思うので、我が家では『パンツ』と言っています)を用意し、着替えをしてもらっている間にびしょ濡れになった寝間着のズボンとタップンタップンになったオムツの処理をします。

朝起きるなりいきなりオシッコ処理かぁ~

気分が滅入ってしまいます。

 

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ようやく全ての処理が終わり、さっ、自分の支度に取りかからなくっちゃ!

まずはトイレ!と思いトイレにいくと目に入ってきたのは。。。。。

ウンチだらけの便座!!

何で~???

何でこうなるのぉ~????

オシッコの処理が終わったと思ったら今度はウンチ?!

それもちょっと汚してしまった、というレベルを遥かに越えているんです!

どうしたらこうなるの?

もしかして座る向きが逆?

汚れたトイレを見るたびに以前から不思議でたまりません。

便座手前側の表面や裏側、側面、溝などにもベッタリとくっついているんです。

 

母がトイレに行くたびに掃除をしなければならない状況なので、惜しみなく使えるよう100均でトイレ用掃除シートを買って使っているのですが、それを何枚も重ねてゴシゴシ拭いてもちょっとやそっとではなかなかキレイになりません。

あまりにもゴシゴシしすぎて手が滑っちゃって、拭いてるシートは落ちるは、挙句の果てには素手で拭いてしまっているは、なんてことも。

こびりついたウンチを拭きながら、何で私こんなことやっているんだろう?!

朝からオシッコやウンチの後片付けばっかり! 

も~、ホントに嫌だー!!

 

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ようやくトイレ掃除を終えてりリビングに戻ると母は何事もなかったかのようにしています。

もう忘れちゃっているんですね。

本当は、『どうしたらあんなふうなトイレの汚れ方になるの?! いい加減にして! いつも誰が掃除していると思っているの? もう少し気を付けてトイレを使ってよ!』って言いたいんですが、一度言葉が口をついて出たら最後、これだけでは終わらず余計なことまで口走りそうです。

それに、母にそう言ったところで『私ではない! 私はトイレなど汚してない!』って言うに決まってます。

そんなことを言われれば更に頭にくることは目に見えているので、グッと、グッとその言葉を飲み込みました。

 

朝起きるなりオシッコやウンチの片付け、それに時間を取られてしまった分仕事にいく支度や朝ごはんの支度、母の着替えなど、私だけが超~バタバタです。

一方、母は自分のことだけを自分のペースでゆっく~りのんび~りできて、ホントに羨ましい!!

 

羨ましいと思いつつ、でも有難いこととも思っているんです。

認知症の本を色々と読んでいるのですが、認知症が進むとトイレの場所もわからなくなり、結果そこらじゅうでしてしまうようになると書いてあります。

母はトイレを汚すことは毎回だし、トイレに行くまでに間に合わず廊下を汚してしまったということはありましたが、トイレでないところでしてしまったことはないんです。

なので、まだまだ母はいいほうなんです。

日常生活の中で大変なことはたくさんあり、何で私だけが?とか何でこうなふうになっちゃったんだろう?ってめげそうにはなるのですが、その時には、『介護をしている人の中にはもっともっと大変な人がいるんだ、私の介護などはそれに比べたらまだまだ全然たいしたことではないんだ』と自分に言い聞かせ、折れそうになる自分をもう一度奮い立たせるようにしています。

 

これから先、どんな状況になっていくのかわかりませんが、母のひとつひとつを受け入れて共に歩んでいくしかないと思っています、母にとても私にとっても全てのことが初心者なわけですから。

 

 

 

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