こんにちは、天乃 繭です。
デイサービスに通わなければならなくなった時、デイサービスはあちらこちらにあるものの、
どこにしたらいいの?
何をポイントとして決めたらいいの?
って、不安に思いますよね。
我が家の場合も、デイサービスに通っている知り合いがいなかったし、今まで何度も言ってきていることですが、『認知症』や『デイサービス』とは無縁だと思っていたので、いざ通わなければならなくなったとき、デイサービスについての知識が全くなく、何をどう決めたらいいのかなど、わからないことだらけでした。
なので、ここでは、デイサービスとはどのような所なのか、今後通うことになるデイサービスを決めるにあたってどのような点に注意して選んだらよいのか、ということを私が経験したことを基にお伝えできれば、と思います。
一日の何時間、もしくは大半を過ごすデイサービスですものね、通うことが『楽しい!』と思ってもらえるような所を選んで通ってもらえることが本人にとっても私達家族にとっても安心で嬉しく有難いことですよね!
前置きがすっかり長くなってしまいましたが、早速、デイサービス全般について、そして選ぶポイント等についてお伝えしていきたいと思います。
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目次
デイサービスって?
『デイサービス』とは、通所介護施設に通い、食事やお風呂などの日常生活の支援・生活機能維持向上のための支援を行います、とあります。
ちょっとわかりにくいですよね。 なのでもう少しわかりやすく言うと、
朝、順番に自宅に車で迎えに来てもらい、デイサービスでは、食事やお風呂、食器洗いや食器ふき(施設による)、手先を使った作業、漢字や計算などの脳トレ、通っている人達との談笑などを通して日常生活の支援や現状の維持または向上を目指して働きかけをしてくれるところなのです。
デイサービスは、介護保険の中で使われる言葉として『通所介護』と言われていますが、『通所介護』というよりは『デイサービス』という言葉のほうが私達にはわかりやすく馴染みやすい言葉ですよね。
『通所介護』よりも『デイサービス』という言葉のほうが柔らかく温か味を感じるのは私だけでしょうか?!(← あくまで個人的な感想ですが・・・)
デイサービスの種類は大きく分けて2つ!
デイサービスには、大きく分けて2つの種類があります。
- アクティブ系
- ゆったりと過ごす系
です。
まず、アクティブ系ですが、これは名前の通り、リハビリなどの運動系をメインとしたデイサービスです。
マシンを使ってリハビリや運動をしたり、音楽に合わせて体操をしたり、ボールなどを使って手や足の筋肉を強化したり、とにかく身体を動かしましょう!ということに力を入れているデイサービスです。
一方、ゆったりと過ごす系では、通っている人達と楽しくおしゃべりをしたり、手先を使ったモノづくりをしたり、歌を歌ったり、脳トレをしたりして、一日をゆったりと落ち着いて過ごすことをメインとしたデイサービスとなります。
各市区町村が出している『介護保険ガイド』のような冊子の後ろにデイサービス等の施設一覧が載っているページがあると思います。
その中で、デイサービスの名前に『リハビリ』や『アビリティ』といった言葉がついているデイサービスはリハビリ中心のアクティブ系のデイサービスとなる場合がほとんどなので、アクティブ系なのか違うのか名前から判断することができますよ。
もちろん、そのような名前がついていなくてもアクティブ系のデイサービスもあるので、アクティブ系を希望する場合には問い合わせをしたときに聞いてみるといいですね。
ちなみに私の母の場合は、一日をゆったりと過ごすデイサービスを選びました。
自宅の階段から落ちて骨折をしてまだ完治していなかったので静かに過ごさなければならなかったし、認知症の診断も既にされていたので、身体の運動機能回復や向上がメインではなく、一日をゆったりと安全に楽しく過ごしてもらえれば、と思ったことと、母の性格がおっとり系であったことから、ゆったりと過ごすデイサービスに決めました。
ゆったり過ごす系のデイサービスでは全く身体を動かすことがないのかというとそうではなく、マシンを使って運動したり、通われている人達とちょっとした運動をしたりもするので、何に一番力を入れたいか(例えば、運動をたくさん取り入れて体力維持・向上を一番のメインとしたいなど)によって決めたり、これから通ってもらう親がどのような性格なのかということによって決めるのがいいかと思います。
デイサービスの規模は3つ!
デイサービスの規模は、大きく分けて3つあります。
- 小規模デイサービス
一日の定員が12名前後 - 中規模デイサービス
一日の定員が25名前後 - 大規模デイサービス
一日の定員が40名前後
となっています。
これも、上記で述べた種類と同じように、通う親の性格で決めるのがいいのではないでしょうか?
社交的で大勢の中に入っても全然大丈夫な性格であれば大規模デイサービスでも構わないですし、少人数のほうが落ち着いて自分らしく過ごせるというのであれば小規模デイサービスを選ぶのがいいと思います。
私の母の場合には、2か所のデイサービスにお世話になっているのですが、1つは10名程の小規模デイサービスに、もう1つは20名程の中規模デイサービスに通っています。
母はおっとりとした性格なので、大勢の人達が集まる大規模デイサービスではなく、数名の小規模デイサービスのほうが合っているだろうと当初は思っていたのです。
地域包括支援センターの人達もケアマネージャーも母に会った印象から、小規模デイサービスが合っているだろうと勧めてくれていたのですが、いざ通ってみると小規模よりもある程度人数のいる中規模デイサービスのほうが合っているみたいでした。
目立つことがあまり好きではない性格でもあるので、20名前後ぐらいいるほうが紛れて目立たなくていいようです。
母をデイサービスに通わせてみて、子供のころから見て知っていた母とは全然違う面を知ることが多く、戸惑うこともしばしばあります。
私が知っていた、知っていると思っていた母というのは、『母親という立場』としての母であって、認知症となった今では『母親という立場』がすっかり取り払われて『一個人』としての母になり、本来の母の性格が表に現れるようになっているのですね。
デイサービスに通い始めの頃スタッフの方から聞く母の様子は、驚きの連続でした(今はもう慣れましたが(笑))。
利用できる時間は?
デイサービスの利用時間は、下記の4種類です。
- 2~3時間
- 3~5時間
- 5~7時間
- 7~9時間
この中から、自分達のスタイルに合わせて選ぶわけですが、後述しますが、何時間利用するかによって単価が違ってくるので頭に入れておいてくださいね。
私の母がお世話になっている2か所のデイサービスは、どちらも7~9時間の利用をさせてもらっています。
私が仕事をしているので、どうしてもこの9時間利用でないとならなかったのですが、中には9時間は無理という所も多かったです。
母のように私達家族が帰ってくるまで一人で過ごすことができなくなっている場合には、家族の生活パターンに合わせるしかありませんが、まだまだしっかりしていて一人で大抵のことはできる状態であれば、もっと短い時間での利用でもいいですよね。
自分達の生活に合わせたり、親の現状に合わせて時間を決めることをお勧めします。
できるだけこちらの希望に沿うようにしてくれたりもするので、色々と相談してみるといいですよ。
サービス提供時間は?
デイサービスのサービス提供時間(=営業時間)は、8時30分~17時30分が一般的かと思いますが、もっと短い時間でのデイサービスがあったり、もっと長くやっているデイサービスがあったりと、様々です。
- 8:00 ~ 20:00
- 8:15 ~ 19:00
- 8:30 ~ 17:30
- 8:30 ~ 18:00
- 8:30 ~ 19:00
- 9:00 ~ 16:15
- 9:00 ~ 17:00
- 9:00 ~ 17:30
- 9:30 ~ 16:45
- 9:30 ~ 17:00
これは、母が通うにあたり見学に行ったり資料をもらったり電話で聞いたりしたところの情報なのですが、大抵のデイサービスではこのような時間になっているかと思います。
問い合わせをしたときには、必ず確認しておきたいですね。
通いたいデイサービスだと思っても、こちらのライフスタイルに合わない、ということもありますので。
また、年末年始と祝日はお休み、というデイサービスも結構ありました。
年末のお休みは、12/29~、12/30~、12/31~
年始のお休みは、1/1のみ、1/2まで、1/3まで
とまちまちですので、お休みに関しても確かめておく必要があります。
母の場合には、1ヶ所は12/31~1/1がお休み、もう1ヶ所は365日無休のところに通っています。
年末年始は私も仕事がお休みなので、12/31~1/3まで母も家でゆっくりと過ごしてもらいましたが、母にとっては4日間もデイサービスに行かないと何だか手持無沙汰のようにしてました。。。
これは余談ですが、お正月も休まずやっているデイサービスでは、元旦~3日までの三が日の昼食にはおせち料理が出るみたいですよ。
自分の家のおせち以外のおせち料理も戴けて、羨ましいですね。
美味しく食べられたか、どんなおせち料理が出たのか聞いてみたいのですが、家に帰ってくる夕方にはもう忘れてしまっているので、感想を聞くことはできなかったですが。。。
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一日の流れは?
デイサービスではどのようなことをして一日を過ごしているのかも気になりますよね。
デイサービスに到着をしてからは実は意外と忙しく過ごしているんですよ。
きっと一日があっという間に過ぎてしまっているんじゃないでしょうかね?!
若干の違いはあっても、大体どこのデイサービスでも基本的には同じようなスケジュールになっていると思いますので、一日の流れを紹介しますね。
- 9:00
デイサービスに到着
到着後、血圧や体温測定な
どの健康チェック - 10:00
趣味活動や入浴(希望者)
手工芸をしたり様々なプロ
グラムに参加
この間に希望者は入浴 - 11:00
体操・脳トレ・口腔体操
食事の前に口腔体操を実施
し、口の筋肉を動かして噛
む力や飲み込む力をつけ、
スムーズに食事ができるよ
うにする - 12:00
昼食
昼食後は自由時間もあり、
昼寝をすることも可能 - 13:00
下肢の機能訓練・運動レク
転倒予防の体操を実施した
り、運動のレクリエーショ
ンをして身体を動かす - 14:00
レクリエーション
音楽に合わせて歌を歌った
り、身体を動かしたりする - 15:00
おやつ - 16:00
レクリエーション・脳トレ
個人のレベルに合わせて、
漢字や計算など脳トレを
実施 - 17:00
帰り
送迎車にて自宅玄関まで
送ってくれる
如何ですか? こんな感じで一日を過ごしているのです。
結構タイトなスケジュールですよね。
でも、認知症の場合には、このぐらい次から次へとやるべき事があるほうがスムーズに一日を過ごせていいと思っています。
上記の一日の流れはほんの一例で、デイサービスによっては、手工芸に力を入れて様々なものを製作したり、プロの楽器演奏者を招いて音楽会を開いたり、地域の幼稚園児との交流があったり、ちょっと遠出をしたり、と様々な取り組みをしているので、親の性格等に合わせて選ぶようにするといいかもしれませんね。
母の場合は、手先が器用で細かな作業が好きなので、様々な作品を作っては持って帰ってきています。
母の持ち帰った作品は、リビングなどに飾っているのですが、自分が作ったことを忘れてしまっているので、自分で作った作品を見て『まあステキ!いったい誰が作ったのかしらね?!センスがとてもいいわ!』なんて言って自画自賛してました! ちょっと驚きですが、ホッコリもしました。
これから先も色んな物を作って持って帰ってくると思いますが、母の作品棚でも作って飾っていこうかなと思っています。
子供が小さかった頃に幼稚園や小学校で作った作品を持って帰ってきていましたが、今はそれが母になっています。
持ち物は?
デイサービスに通うようになった時の持ち物も、何を持って行ったらいいのかわからなくて不安ですよね。
私も母が通い始めの時にはよくわからず不安に思っていたのを覚えています。
持ち物に関しては、デイサービスと契約書を交わすときに説明があると思いますが一般的には、
- 室内用の靴
中規模以上のデイサービス
に通う場合には、運動靴や
紐靴でもいいと思いますが
一軒家のような小規模デイ
サービスに通う場合には、
ルームシューズのようなも
のがいいです。
*スリッパは、脱げてしま
ったり滑ったりして危険
なので不可です - 下着やオムツ
入浴後に履き替える場合
や、汚してしまったとき
の予備として数枚持って
行くのがいいです。
*ちなみに母の場合は、
おむつを3枚持って行
っています。
急なときにはデイサー
ビスで支給してくれま
すが、有料(1枚100
円~150円)となりま
すので。 - 歯磨き道具
昼食後に歯磨きをするの
で、歯磨きセットを持っ
ていきます。 - 連絡帳
契約時に用意されている連
絡帳です。
朝のバイタルチェックの結
果や、一日何をしたか、昼
食は何を食べたかなど、デ
イサービスでの様子を書い
て渡してくれます。
また、私達家族は、家での
様子やデイサービスに伝え
ておくことなどを書いて渡
します。 - 必要に応じて薬や保湿剤など
かかりつけ医から薬が処方
されている場合は、用法・
用量を書いて持って行きま
す。
また、高齢になると肌が乾
燥しやすいので、入浴後に
保湿剤を塗布してもらう
場合には持って行きます。
以上が基本の持ち物になり、これらが入るカバンを用意すればOKです。
持ち物は基本的には毎回全て持ち帰りますが、デイサービスによっては室内用の靴だけは置いておくところもありますので、確認しみてくださいね。
そして、デイサービスにはたくさんの人達がいますので、持ち物には全て名前をフルネームで書くよう言われます。
私は、大きなものには書いていますが、小物は書いたものが取れてしまったり剥げてしまったりして、そのままになっているものもあります(笑)。
気になるデイサービスを実際に見学・体験して!
如何でしたか?
デイサービスのこと、少しわかりましたかぁ?
デイサービスに通うにあたってはわからないことだらけですものね。
少しでも不安が解消されていくといいのですが。
上記のことを踏まえた上で、次は通おうかと思っているデイサービスを絞るために、実際に行って見てみることをお勧めします。
その際、通われる方も一緒に行って体験できるとよりいいですよね。
特に、通うことになる曜日に行ってみるといいですよ。
その曜日に既に通われている人達の雰囲気もわかりますしね。
母がお世話になる前に私も見学に行きましたが、スタッフの方の話によると、やはり通われている人同士、合う合わないがあるので、合わない人とは同じ席には座らせないようにしている、と言ってました。
人が集まれば色々な人達がいて当然なのですが、おっとりした性格の人がシャキシャキの人達とはなかなか馴染めなかったりしますものね。
そういった感じを掴むためにも、一度見学や体験させてもらうと、よりはっきりしていいと思います。
以下に、デイサービスを決める際に、ポイントとなる項目を挙げるので、見学に行ったときに聞いてみるなど、是非参考にしてみてくださいね。
- 現在利用している人達の要介護度
- 現在利用している人達の年齢
- 現在利用している人達の男女比
- スタッフの人数
- スタッフの就業年数
- 看護師が常駐しているか
- デイサービスにいる間に体調不良等の緊急を要する時の対応について
- 災害発生時の避難方法や避難場所について
- 外での活動があるのか室内のみで過ごすのか
- 泊まりができるのか
などです。
以上のようなことを聞いてみるのがいいと思いますが、その他必要に応じて聞いてみてくださいね。
その時の対応も一つの選ぶポイントになるかもしれないですよ!
この他、デイサービスに通うにあたり、費用についても気なるところですが、それに関しては別ページで紹介しようと思います。
通う本人にとって合ったデイサービスが見つかるといいですね!!
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